建築例　　47　ログハウスのレストラン　

Ｎｏ　建築例　47
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ログハウスの　間取り集
レッドシダー

　

1　ログハウスのレストラン　図面

　

1-1　平面図

　　

• 開放的なレストラン にしたい。
  しかし工法的な問題でログハウスは暗く閉鎖的なイメージがある。発想の転換が必要だった。それを解決したのが このプラン。
  
• ログの壁で組んだ「箱」を二つ作りそれを斜めに置く。繋ぎの部分は前の面を大きく開き出来るだけガラス面を取る
• こうして陽光を最大限取り入れ景色を楽しめる開放的なログハウスのレストランが出来上がった。

ログシェル完成	階段	レストラン	扉
アーチウエイ	トラス	寝室	ログ壁の間仕切り

 

3.工事風景とセトリング対策

3-1　ログのジョブサイト

　 　　二つの四角いシェルをつくりそれをドッキングさせる独特のスタイルをとった。
ジョブサイトではその二つのシェルを別別に組んだ

写真右：　ジョブサイトでの加工風景
　ハンドカットのカナディアン、タイプのログハウスが　持つボリュームと質感
　奥の方は6段前のほうに二段目を組んだ二つのシェルが見える。　

3-2　ログハウスの建て方

ジョブサイトで作った二つの箱（ログの壁）を角度を持たせて別々にくみ上げ、建設現場でその二つをつなぎ合わせた。


写真右：つなぎ合わせた部分は台形をしていて、棟木
　　　　　 は先に いくほど高くなるように作られている。

3-3.独特のセトリング対策

セトリングとは

現在は大分知られるようになったが、ログハウスにはセトリングとよばれる、独特の現象がある。
　セトリングとは英語で沈む・落着という意味で、 丸太材の重みや乾燥収縮により、水平に積んだ各段が沈下を起こし、壁の高さが低くなる現象のこと。通常は築５〜６年経つと収まる。
　木の種類やサイズ、乾燥度などにもよるが多いときは15〜20ｃｍ にもなることがある。.
簡単に言えば二階の床が建てた時より15〜20ｃｍ低くなるということである。

軒の部分には照明が埋め込んである。夜景が美しいのはこのおかげもある。
屋根はシダーシェイク葺き。

独特のセトリング対策

このログハウスのレストランで構造上一番問題になったのがセトリング対策。
通常のログと違って特殊な構造をしているので、独特のセトリング対策が必用であった。
ガラス面に柱があるので、屋根は壁とドッキングさせ柱は独立させた。　そこで壁にこんな工夫が。
　　　　　　　　

4.ログハウスにした理由と原型　

コンサートホールに使用された　レッドシダー

4-1音響効果

　 ログハウスにした理由はいろいろあるがその一つに音響効果がある。壁の面が単純な平面ではなく丸い丸太の連続した面をなしているので反響する音に深見を与えているのである。意外に知られていないログハウスのメリット。
ログハウスの中にいて、なんとなく気持ちが落ち着くのは、視覚的な効果だけではなく、実はその音響効果も影響している。　　中でも特にウエスタン・レッドシダーは　音響効果のいいので知られている。
レッドシダー　

4-2.ログハウスのレストランの原型　

実はこのログハウスには発想にもとになった原型がある。 住宅として作ったエド・キャンベルキャンベルのログハウスのである。このログハウスのレストランはエドの了解を得て使わせてもらった。