急傾斜地　の施行例 772

別荘を下から見上げる

二階のベランダから芦ノ湖を見晴らす

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傾斜地　施工例　�@671
傾斜地に建つ保養所
急傾斜地の社員寮 間取G004
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1.急傾斜地の施工例�A　工事前の状況と計画

プランする前の状況は・・

○３０年以上経った別荘が別荘地の下の方に　建っていた。
○歳をとってきたので、今までのように下まで階段を下りるのはしんどい（標高20ｍ近く下る）
○急傾斜地の下の方にある、古い別荘は解体し、道路から直接入れるような別荘を新たに建てたい。

○道路からブリッジを渡して、玄関に直接入れるようにしたい
○それによって、新しい家は出入りが格段に楽ｊになり、同時に、かなりの眺望が期待できる。

道路の横の駐車場

写真左：道路と元の駐車場。この駐車上からかなりの数の階段を下りていかなくてはならない
写真右：元の別荘。道路から見下ろす位置にある。

下図の説明
道路（図面上）より右上がが新たな別荘。敷地は道路から下がっている。
左の階段を下った所に昔の敷地と別荘。
※敷地全体の高低差は39メートル

2　.急傾斜地の施工例　�A　解体→地盤調査

崖条令
○急傾斜地のため、崖条例をｸﾘｱしなくてはならないが。既成のよう壁が利用できないか？
○構造を証明し強度が充分で有ることを証明しなくてはならないが、古いためその書類がない。
○崖条令をクリアする方法を別に考えなくてはならない。箱根地区は規制が非常に厳しい。
○結局、１階のコンクリートをよう壁をかねるのが一番費用が掛からない。（4の写真左参照）

軟弱な地盤
○地盤調査の結果、軟弱地面であることが分かり、鋼管杭を打つことになった
○鋼管杭を必要な深さまで杭を打ち、地盤改良を行った。

地盤改良のための杭打ち作業

写真左：鋼管杭を打ち重機を入れるため、道路ぎりぎりにクレーンを配置した
写真右：地盤改良のための杭。打ち込みのための重機は大型のクレーンで吊り下ろした。

 

3.急傾斜地の施工例�A 　基礎工事

○杭を打ち込み、まず地盤の安全を確保
○基礎工事を行った。
○基礎を利用して1階部分に居室を浴室を設けた。

写真左：急傾斜地のため下から見上げる基礎は城壁のようである
写真右：道路から見る基礎

4　.急傾斜地の施工例�A 　建て方

この別荘においては、基礎を完成するまでが大きな部分を占める。
基礎が完成し、フラットな床が出来れば作業は平坦地と同じとなる

○基礎の上に床を作りカナダからの荷物の受け入れ態勢が整った。
○幸い道路は大型のコンテナが入る広さ。


写真左：地階部分の床。左に見える壁は、崖条例をｸﾘｱするためコンクリートとした
写真右：コンクリートの見える部分に暖房を置く。



写真左：１階の床が組まれた。高さはほぼ道路と同じレベルになる。
写真右：コンテナ（青く見える）で運んだ資材をクレーンで吊って床の上に下ろす。

基礎を道路から見下ろす

躯体が組みあがった

写真上左：下から見上げる外観
写真上右：外壁にタイベックを張った

5.急傾斜地の施工例�A 　家の完成

完成した家の断面

左図の左側が道路ﾌﾞﾘｯｼﾞ（ｘｘ）を通って一階（上の階）から入る
斜めのラインが傾斜を示している。
　
○駐車場に車を置き
○ほぼ同じレベルのブリッジをわたり道路からブリッジを通って玄関を入る
○下りの階段をおりる必用がなく、希望通り家に入るのが格段に楽になった。

崖条令をクリアするために、１階の壁の8割がたをコンクリートとした（左に見える１階のコンクリート部分）

写真左：1階と二階にバルコニーを設け
写真右：ベランダからは素晴らしい景観が広がる

困難な位置にある古い別荘の解体、崖条例のクリア、急傾斜での地盤調査と地盤改良工事、様々な問題をひとつひとつ辛抱強く解決していき、別荘が完成した。

　こうして新しい位置に新しい別荘が完成した。 同じ敷地の中に建てたのだが、以前と違い下りの心配のない、眺望の楽しめる開放的な別荘生活を楽しめるようになった。

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