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カナダのログハウス学校
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ログハウスHOME > 図書館・出版トップ > 図書館 > エッセイ集カナダの丸太小屋学校 第1回
カナダの丸太小屋学校 第1話 ロンドンっ子の冒険

前半の10日間は大自然に囲まれたサイトでの丸太ずけの
毎日。一転してカナダを横断してのログハウス見物。
日本から生徒を連れたスクール&ツアーの記録。
雑誌に連載した記事に加え見学したログハウスの数々を
紹介

■第一回の主な内容
スクールサイトのオーナーピーターとビバリーの
紹介。
いよいよ丸太小屋学校のスタート

 

第1回 ロンドンっ子の冒険

第2回 ログの作業とアクティビティー

第3回 ログハウスの誕生

第4回 ログハウス見学ツアーの出発

第5回  以下予定

第6回 

第7回 

第8回 


第1回  目次



関連ペイジ
あさひグラフ掲載記事
毎日グラフ掲載記事




























  

1.ジョギングの相棒スモーキー

 
ジョギングの相棒スモーキー
ランニングの相棒 スモーキー
   早朝ウエルズグレイ・パークの山中をジョギングしていた。うっそうとした林を切り開いた起伏に富んだトレイルだ。 ここは北緯51度。稚内をはるかに越えて樺太の真ん中あたりと同じ緯度である。陽が昇るのが遅い。7時では周囲はまだ薄暗く‘早朝’という感じなのである。
 
 吐く息が白い。季節感も2ヶ月程違う感じだ。東京はようやく残暑が終わり季節はためらいながら夏から秋へと移り変わる頃だろう。

 ほんのり汗をかき始め、徐々に体が目覚めていく。長い年月をかけて堆積した腐葉土がクッションとなり足に心地よい。
サクッサクッと枯葉を踏む自分の足音が快適なリズムを刻む。

 ハスキー犬のスモーキーが、後になり先になり私についてくれている。ピーターに「ジョギングしたいのだけれど良いコースを教えて欲しい」と頼むと「いつも走っているコースを案内してあげるよ」と、このコースをスモーキーと一緒に案内してくれたのである。
 
  まずは全員で練習


  

2.ピーターとビバリーの冒険

    9月29日に成田を出発し、バンクーバーからカムループスへと飛行機を乗り継ぎ、オンボロのチャーターバスで2時間ほど北へと走りスクールサイトに到着し、翌日から丸太小屋スクールをスタートした。

ピーターとビバリー夫妻
元はロンドンの弁護士ピーアー
    土地のオーナー、ピーターとビバリー夫妻はロンドンからの移住者である。

  ピーターはサラリーマン、ビバリーは弁護士をしていた。 ある年二人はカナダを旅し、ここB・C州の州立公園ウエルズグレイ・パークに立ち寄った。南北130km東西80kmほどの広大な州立公園である。

  この公園の大自然にすっかり魅せられた二人は移住を決心する。ロンドンの全財産を処分し、この公園に隣接した20エィカー
(約2万5千坪)ほどの土地を古い丸太小屋付きで買い取った。

 この丸太小屋はジョン・ホークという開拓者が、1948年にダブテイルコーナーという組み方で建てた50坪ほどの家である。
 この古い家を修復し、さらに同じダブテイルコーナーで建て増ししをして、そこをレストラン兼住まいとした。 新たに21室ある簡素な作りの宿泊棟を増設して「ヘルメッケン・ホールズロッジ」と名づけて開業した。(ヘルメッケンはウエルズグレイ・パークの象徴とも云える滝の名前)。 二人がまだ20代半ばの頃の事である。

 丸太小屋の改造をしたのがダン・ミルンである。ダンから「丸太小屋のスクールを開きたいので協力して欲しいと」と相談を受けたピーター夫妻は喜んで応じてくれた。
 
コッテージ ダブテイルの古いログハウスをダンが改造
夕食は大きな楽しみ

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3.スクールでの楽しき日々

チェーンソーワーク中の著者
チェーンソーワーク中の三浦
    丸太の皮をむき、ピービー(丸太を転がす道具)に全身を預けて丸太を転がす。 チェーンソーや手道具を使いながら丸太を加工し一段また一段と丸太を重ねていく。 重いものは優に500キロを超える丸太を相手にして全身をフルに使いながら作り上げていく

 ログハウス
作りは、建築というよりアウトドアスポーツの範疇に入れるべきかもしれない。 ここは正に丸太小屋スクールには格好の場所だった。

 ピーター夫妻もログハウスに非常な興味をもっているだけに皮むきなどを積極的に手伝い、一緒に楽しんでいる。 食事の準備のためにサイトを離れるのが残念そうだった。
 
下三段はノッチを組んだ


  

4.生徒たちの紹介

紅葉しかかったジョブサイト
 参加者の半分は日本での私のログ・スクールの卒業生で基本は身についているし他の生徒達も筋が良く何より熱心である。天候にも恵まれ作業が快調に進む。 

 生徒達はここでの生活を楽しみながら、着実に腕を上げていった。

 レストランのオーナー、三人の一級建築士、宮大工、会社の経営者、停年退職した元国鉄職員、学生・・・と職種は様々、女性も一人。 参加した動機も目的もそれぞれに違うが、皆欲しくてたまらないおもちゃを与えられた子供のように夢中になって取り組んでいる。

  ちなみにこの中からプロのビルダーになりログハウスの会社を興したのが二人、自分の家をログで建てたのが三人。

 カナダからも一人参加、クルタさんという50歳前後のカムループスに住む主婦で300エィカー(約37万坪)の土地を持ちそこにログハウススを自力で建てたいのだという。 それにしてもカナダは個人の所有する土地のスケールが日本と桁違いだ。

日本とカナダから14人が参加

  

5.相棒ダン・ミルン

  ダンは高度な技術を身につけている上に設計士としての素養もあり新しい技術を考え出す探究心をもった一流のビルダーである。 これまで50棟ほどのログハウスを建てた実績を持ち、またログ・スクールで多くのビルダーを育てている。
 複雑な組み方を必要とする小屋組みをこのスクール用にと設計し、そのために必要な継ぎ手、仕口を生徒達に教えてくれる。私も生徒達と一緒になり練習した。
ダンは日本でのスクールを手伝ってくれた
ダンの デモンストレーション
 

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